今回学習するのは、分野7「建物」の重要用語7.1「建物」です!
まずSTEP1で、用語に関連する基本的な内容を例題を通じて学習しましょう。
次にSTEP2で、宅建試験に頻出する要点をおさえます。
最後にSTEP3で、実際の過去問を解いて理解を確認することで、重要用語の知識を自分のものにしましょう!
関連用語「建物の構造」
- 読み方
- たてもののこうぞう
- 重要度
- ★★☆☆☆
- 意味
- 建物の分野では幅広い知識を問われるが、それぞれの材質の性質から構造の特徴を推測することで対応したい。
STEP1: 基本事項を覚えよう
まず、重要用語についての基本的な知識を学習しましょう。赤色で隠れている部分をタップして答えを確認!
- 構造の種類
- ・木造:骨組みを木材でつくる構造
・鉄骨造:骨組みを鉄鋼材でつくる構造
・鉄筋コンクリート造:鉄筋とコンクリートを組み合わせた材料で骨組みをつくる構造
・鉄骨鉄筋コンクリート造:鉄骨造と鉄筋コンクリート造の長所を組み合わせた構造 - 耐震設計
- ・建物に対する地震の被害を抑えるために考案された構造がある。
・ 構造:建物自体を柱や耐力壁などで補強
・ 構造:基礎部分の上にゴムを入れて揺れを弱める
・ 構造:建物の骨組みに制震ダンパーを取り付けて揺れを小さくする
例題
【次の文章の正誤を答えよ】
地震に対する建物の安全確保においては、耐震、制震、免震という考え方がある。
STEP2: 試験によく出るポイントをおさえる
次に、重要用語に関連した内容で宅建試験に頻出するポイントを学習しましょう。
木造
木材の性質を覚える必要がある。湿気に弱いことを覚えていれば解ける問題も多い。
木材は湿気に
→できるだけ乾燥した木材を使う
→地盤面からの基礎の立ち上がりが
→できるだけ乾燥した木材を使う
→地盤面からの基礎の立ち上がりが
鉄骨造
鉄骨の性質を覚える必要がある。特に、鉄骨造は不燃性だが、耐火構造にするには耐火材料による被覆が必要であることが問われやすい。
①不燃構造だが、火熱にあうと耐力が
→耐火構造にするには耐火材料で被覆する
②自重が軽く、強靭
→大空間の建築: 、高層建築:
③さびやすい
→防錆処理の必要
→耐火構造にするには耐火材料で被覆する
②自重が軽く、強靭
→大空間の建築: 、高層建築:
③さびやすい
→防錆処理の必要
鉄筋コンクリート造
覚えることは多いが、鉄筋のさびをコンクリートで防ぐ構造になっていることを理解すれば解ける問題も多い。重要なものをまとめた。
鉄筋コンクリート造は、アルカリ性のコンクリートが鉄筋をカバーすることで、鉄筋がさびること(酸化)を防いでいる
→コンクリートに酸、塩分、泥土がついていると鉄筋がさびるのでこれらを
→鉄筋の末端は に折り曲げて、コンクリートから抜け出ないようにしなければならない
→コンクリートが 化すると、鉄筋がさびて膨張し、コンクリートがひび割れ、構造体の耐久性や寿命に影響
→鉄筋を覆うコンクリートの厚さ( )は、耐力壁以外の壁・床は2cm以上、耐力壁・柱・はりは3㎝以上必要
→コンクリートに酸、塩分、泥土がついていると鉄筋がさびるのでこれらを
→鉄筋の末端は に折り曲げて、コンクリートから抜け出ないようにしなければならない
→コンクリートが 化すると、鉄筋がさびて膨張し、コンクリートがひび割れ、構造体の耐久性や寿命に影響
→鉄筋を覆うコンクリートの厚さ( )は、耐力壁以外の壁・床は2cm以上、耐力壁・柱・はりは3㎝以上必要
耐震・免振・制震
新築だけでなく、既存不適格建築物の補強についても、耐震・制震・免振構造が適していることを覚えておく必要がある。
既存不適格建築物の補強に、耐震・免振・制震構造は
STEP3: 実戦問題に挑戦!
最後に、実際の宅建試験の過去問が解けるか試してみましょう。このページで学習した内容だけで解けるはず!
平成27年度試験 問50-1
木造
【次の文章の正誤を答えよ】
木造は湿気に強い構造であり、地盤面からの基礎の立上がりをとる必要はない。
平成24年度試験 問50-4
鉄骨造
【次の文章の正誤を答えよ】
鉄骨構造は、不燃構造であるが、火熱に遭うと耐力が減少するので、耐火構造にするためには、耐火材料で被覆する必要がある。
平成30年度試験 問50-4
鉄筋コンクリート造
【次の文章の正誤を答えよ】
鉄筋コンクリート構造は、耐久性を高めるためには、中性化の防止やコンクリートのひび割れ防止の注意が必要である。
平成25年度試験 問50-4
耐震・免振・制震
【次の文章の正誤を答えよ】
既存不適格建築物の耐震補強として、制震構造や免震構造を用いることは適していない。
今回もお疲れ様でした!